政府は共同親権の導入など、離婚後の親権の在り方について議論を進めています。親の離婚を経験する未成年の子どもは1年間に約18万人。離婚しても、子どものことを守るためには、どんなことが必要なのでしょうか?

両親の離婚に対する“思い”を伝えられなかった多くの子ども

法務省が行った「未成年期に父母の離婚を経験した子の養育に関する実態についての調査」によると、「親の別居・離婚を誰かに相談した」という人はわずか8.9%。多くの子どもたちが、親の離婚に対する思いを誰にも言わずに抱えたまま生活をしています。

私たちは、親の離婚を経験した2人の当事者に話を聞きました。その動画を公開したところ、親の離婚を経験した多くの当事者から、自分も同じような気持ちだったと共感の声が集まりました。

離婚という親の決断は尊重しつつも、離婚前、離婚、離婚後と継続的に子どもの気持ちにも寄り添ってほしい…。これまでなかなか聞かれることのなかった子どもたちの思い。それは、どのようなもので、親にどのように接してほしいと感じているのでしょうか?