アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、3会合連続となる政策金利の引き下げを決めました。

FRBは10日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を0.25%引き下げることを決めました。

労働市場を下支えするための3会合連続の利下げで、政策金利の上限は3.75%となります。ただ、決定には12人の出席者のうち3人が反対しました。

また、FRBは今後の政策金利の見通しを示し、来年の利下げは1回にとどまると見込んでいます。

FRB パウエル議長
「我々は経済の動向を見極めるのに良い状態にある」

パウエル議長は、これまでの利下げで政策金利が経済の過熱や冷え込みを招かない水準になったとの認識を示し、今後の追加利下げは慎重に進める姿勢を示しています。

アメリカ トランプ大統領
「彼(パウエル)は小幅な利下げをした。少なくとも2倍の利下げはできただろう」

一方、トランプ大統領は利下げ幅が小さいと批判し、より大幅な利下げをすべきだったと主張しました。

利下げを受けてニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価の値上がり幅が一時、600ドルを超えました。終値は前の日と比べ497ドル高い4万8057ドルとなっています。