徳島市内を流れる「多々羅川」。この川の堤防には木々が生い茂り、季節によってさまざまな渡り鳥が訪れていました。そんな自然豊かな堤防の木々が、ある日突然、何の説明もなく伐採されてしまったのです。急に景色が一変してしまい地域住民は怒りの声をあげています。

自然豊かな堤防が一変…木々が突然伐採されて丸裸に

 今年4月に毎日放送の取材班宛てに届いた徳島市内の男性からの手紙。

 【徳島市内の男性からの手紙】
 「いつも目にしていた景色がいつの間にか一変してしまうということが起こり、私の心の中にも納得できない気持ちが湧いてきたのです。周辺住民への説明がないままの一方的な事業の進行というものは、今に始まったものではない」
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 徳島市内で一体、何が起きているのか。取材班はその現場に向かいました。徳島市三軒屋町に住む三軒家団地・自治会長の岩朝義則さん(76)が案内してくれました。

 (地域の自治会長 岩朝義則さん)
 「ここの土手とこっち側の土手なんです。ずっと切り株が残っとる。ただこれ土手の真ん中にもたくさん木があった」
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 土手付近をみると確かに複数の切り株が確認できました。
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 この地域には吉野川水系の河川・多々羅川が流れています。多々羅川には北側を流れる別の川とを分断する長さ1kmほどの堤防があります。この堤防を巡って地域住民らが憤っているというのです。
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 (地域の自治会長 岩朝義則さん)
 「ここに春が来たらウグイスが鳴くし、ほかの鳥もいっぱい来るでしょう。ここにはカワセミもおったんよ。ウグイスが鳴かないのが寂しい。楽しみにしていたのが今年はないから寂しい…とか言っていた」

 以前の多々羅川の映像。堤防には自生した木々が生い茂っていたのがわかります。
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 岩朝さんによると、多々羅川はかつてウグイスやカワセミ、渡り鳥が飛来するなど自然豊かな場所でした。長年人の手が入らず、地域住民らにとって憩いの場にもなっていたといいます。
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 しかし去年12月、自生していた樹木が突然伐採され始めたというのです。高さ15mほどあった木々は根元から切り倒されて堤防は丸裸になりました。木々が生い茂っていたころと現在の様子を映像で見比べてみると、根こそぎ伐採されたことがわかります。