服装・髪型“自由化” 企業で広がる

小川彩佳キャスター:
日本でも、ここのところは自由な職場環境が広がりつつありますね。

トラウデン直美さん:
そうですね。髪を染めるとか見た目の部分というのはもちろん職場によってそれぞれ違うと思いますけど、やっぱり外国の方はヒジャブであったり、宗教的にバックグラウンドがあって、見た目の違いがある方っていうのは、今日本って、もう外国の方がいないとなかなか回らないような職種もある中で、そういうところはどんどん認めていく方向でいいと思います。

最低限、食品を扱ったりするところは衛生面など、ある程度の規制はあってもいいと思いますけど。

東京大学 斎藤幸平准教授:
ただ、問題はそれで日本に外国人の人たちが働きに来てくれるかということなんですよね。今、世界的に労働力不足で、それがインフレに拍車をかけてるわけですけど、アメリカだとそれでストライキがどんどん起きていて、賃金が上がっています。

運送会社のUPSでストライキで交渉があって、これからの給料が5年間で17万ドルになって、配送の人たちが2500万円(の給料)になっていく。そんな数字が出ている中で、果たしてこの円安の日本に外国人が来てくれるか、むしろ日本人がこれからの時代は出稼ぎに外国に行かなければいけない時代が来るかもしれないと懸念しております。

小川キャスター:
そのためにもより魅力的な職場環境というのを作っていかなければいけないですよね。

斎藤准教授:
あと、円安を何とかしないといけないですね。