部屋の内側で「カーテン」よりも外側で「すだれ」で熱対策を

「1年間を通して見ると、冷蔵庫の方が割合は多いんですけど、夏限定で見ると圧倒的にエアコンなので、エアコンの節電に気をつけていただくことが大事です」
ーーエアコンの節電において、室内の温度を上げないために、窓に熱を持たせない工夫が必要ということですが、どういうことでしょうか?
「直射日光があたってると当然部屋の中は暑くなるので、熱の流入が夏の場合は7割は窓からだというふうにされてるんですね。そのため日光を防ぐということが大事なんですけれども、それ以前にその窓自体に日光が当たっていると窓が温まってしまって、そこが熱源となって部屋が暑くなっちゃうんですよ。ですから、窓に対策をするときには内側でカーテンとかそういったもので対策をするよりも、外側で『よしず』とか『すだれ』などで日よけをする方がより熱が入りにくい。できればすだれとかよしずなどで対策をしていただいて、雨戸やシャッターを閉めていただくのもいいんですが、これも直射日光が当たって、その部分が熱くなってしまうというのも良くないので、できれば外側でやっていただくのがいいかなと思います」

ーーあと最近では緑を植えたりするグリーンカーテンなども効果はあるのでしょうか?
「そうですね。葉っぱだと蒸散効果もあって、より涼しく感じられるんじゃないかと思うんですね。さらに窓ガラスに遮熱シートを貼ったり、カーテンを遮光や遮熱のものに変えるのも効果があります。どうしても、マンションなどで外側に対策ができない難しい環境であれば、内側で対策をしてください。窓ガラスに貼る遮熱シートや遮熱カーテンなどがホームセンタなどで売っていますので、そういったことで対策をしていただくといいと思います」
ーーポイントは在宅時だけでなくて、不在時の遮熱も考えてと?
「ずっと留守にしていた部屋はものすごく暑い。やっぱり日中に日射が当たっていることによるものが大きいので、そこで対策しておくと帰ってきたときに涼しい。日中いない寝室などの部屋も日が当たりっぱなしになっていると夜の寝苦しさに繋がります。そのため日中不在の部屋でもできれば日射対策をしておくと、涼しく過ごせるかなと思います」