今を記憶することができない記憶障がいの23歳女性

理子さんの両親が営む喫茶店を訪ねると。
【携帯に記録したメモを探す様子】
(母親)「きのうのところを開けてみて。…そんなに下じゃない」
(理子さん)「上かな?これ?」
(母親)「うん、なんて書いてある?」
(理子さん)「朝学習で『恋するフォーチュンクッキー』を踊りました。ボールペン字をしましたよ。文化祭のショーの練習をした。PCでフラッシュ問題をしましたよって書いてます」
携帯のメモに記録した『今日の出来事』を母親に伝えています。実は理子さんは今を記憶することができない記憶障がいを抱えています。
大学生時代に突然の頭痛…脳に記憶障がいが残る

今から5年前、関西学院大学に入学してキャンパスライフを楽しんでいた理子さんに突然、激しい頭痛が襲いかかりました。
![]()
(理子さん)「めっちゃ頭痛くなって、あー無理やって思って、お母さんに救急車を呼んでもらいました」
![]()
(母親)「AVM(脳動静脈奇形)といって脳の中の動脈と静脈の間の毛細血管が形成されていなくて。脳内出血という状態で意識が戻りましたけれど、しばらく話すこともできませんでしたし、歩くことももちろんできませんでしたし」
4度の手術に耐え、1年近く入院生活をして、リハビリに励んだ理子さん。日常生活を送れるくらいには回復したものの、脳には今この瞬間を忘れてしまう記憶障がいが残りました。
![]()
(母親)「どういうふうに新しい記憶の回路が作られていっているのかというのは私たちにもよくわからない」
(父親)「昔の記憶でアガサ・クリスティ(イギリスの推理小説家)と言ったら『お父さんそれは違うで』、アガサ・メアリッサ・クリス?え?」
(理子さん)「アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ(アガサ・クリスティの本名)」
(父親)「っていうんやって言って。そういうことをえらい覚えているんですよね」














