初めて行った場所を訪れた時に頼りになるのが「案内板」ですが、その情報を、誰もが正確に受けとれるとは限りません。福島市では、障害のある人などが実際に街を歩いて、みんなに優しい街づくりを考えました。
植野天斗記者「福島駅東口に来ています。こちらの案内板にはバス乗り場やバスの行先が書かれています。しかし、隣にある視覚障害者のための案内板にはバスの行先や路線図は書かれていません。」

JR福島駅前に設置された案内板。しかし、同じ内容でもデザインは様々です。こうした案内板について、福島市は1998年、デザインを統一するようマニュアルを作りましたが、改善が見られず、四半世紀たった今も道行く人を悩ませています。

そこで市は24日、障害がある人などと案内板の点検を行いました。参加者たちからは「乗り換えを案内する看板がわかりにくい」といった意見が出たほか、ユニバーサルデザインに詳しい専門家は「誰もが直感で判断できるような看板を設置する必要がある」などと指摘しました。

高崎経済大学・長野博一准教授「初めて行く場所でも乗り場に全く困らず行ける行く場所がわかるように誘導してあげないといけない」
市は、参加者からの意見をもとに、今後、案内板についての新たなガイドラインを作ることにしています。