アメリカが接触しない『イラン』と日本

――イランと対話できる国はどこなのでしょう。
(立岩陽一郎氏)明らかに、日本です。私もイランに駐在していましたけれど、日本の外交というのはアメリカに何を言われても、イランとずっといい関係を結んでいた。この情勢で実は日本しかない。アメリカとは同盟国ですし、この地域一帯と話ができると言ったら日本しかなく、なおかつイランに対して日本は今までも協力関係を結んできて、アメリカに何を言われても、イランとの関係は切ってないんですよ。今こそ本当は日本が、表立って偉そうに何か言う必要はないが、水面下でイランと話をして、少なくともこの状況が鎮静化するような動きをする役割を担うことができると思います。

例えば30年前に実は和平合意ができたんです。イスラエルとパレスチナの間で共存しようという合意を。これをやったのはノルウェーなんですよ。これはね、誰もわからなかった。それと同じことだと思うんです。表向き総理大臣が「ここに行きます」っていうのは、ほとんど何の意味もなく、日本の外務省は優秀ですから、彼らが表に出ないで、イラン、パレスチナ、イスラエルと、それぞれ密にや取りできるわけです。そこを実現すれば、すぐにではないかもしれないけど、何ヶ月後ぐらいかに芽が花を開いて、もう1回中東で話し合いができるような雰囲気を日本が作れると思うんですよ。

――今後日本がどんな役割を担っていくのか、注目していきたいと思います。(2023年10月19日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎立岩陽一郎:ジャーナリスト 大阪芸大短大部教授 アメリカン大学フェロー アメリカ大統領の発言からアメリカの政策を分析