ユダヤ人が求める「民族の存続」

――立岩さんは、ユダヤ人が求める見返りは「民族の存続」というキーワードを挙げていますが。

(立岩陽一郎氏)国家を失った民族っていうのはいるわけで、ユダヤの人々にとっては、やっぱりイスラエルを建国したことと、各地域でユダヤ人が迫害の危険にさらされたことに対するものすごい懸念と恐怖っていうのがあるわけですから、大統領選挙にお金を出すと言っても、一般的な「こういうことをやってほしいからお金を出す」っていう感じではないんです。ユダヤ人たちをの人権だったり、命を守る、そういうことを求めているわけです。だからあんまり個別の要望を出しているとことを私は聞いたことがない。

――いっぽう反イスラエルの人たちで抗議活動が拡大しています。ヨルダンなどでは「ガザ、パレスチナの皆さんがあまりにかわいそうじゃないか」とそういう声が一気に上がってます。

(立岩陽一郎氏)アメリカ・ブリンケン国務長官はいろんなところに行ってるんですけど、行ってない国が一つあるんです、イランです。これが問題を根深くしている元凶なんです。アメリカはイランのイスラム革命のときにアメリカの大使館をイラン人が占拠したと、それがトラウマになってとにかくイランとは一切接触しないわけです。だけど、イランと話をしない限りは、どういう方向にもいかないのは明らかです。