NTT西日本の子会社の元派遣社員が、顧客の個人情報約900万件を不正に流出させていた問題。一部は名簿業者に渡っていたということです。流出した情報はどのように使われるのでしょうか。詐欺・悪質商法ジャーナリストの多田文明さんは「違法な名簿業者に渡った可能性が高い」とした上で、「高齢者の情報が犯罪組織に渡れば、今起きている強盗や詐欺の一助になっている可能性もある」と厳しく指摘します。
――企業や自治体が業務委託していたNTT西日本の子会社で働いていた元派遣社員が、サーバーに不正アクセスしてUSBに顧客情報を保存し、10年近くで900万件の顧客情報を流出し、一部は名簿業者へ渡っていたといいます。名前・住所・電話番号・クレジットカードの情報(81件)も漏れていたということで、例えば岸和田市民約1万5000人、河内長野市民約4400人の個人情報が流出しました。
(多田文明氏)個人情報の価格は、相場もあるので一概には言えないですけれども、まとめて売っていると思うんです。電話番号と名前ぐらいの情報だと安いんですが、個人情報がどんどん付加されて、例えばクレジットカード情報などは、裏の世界では何千円ぐらいで売られていますので、割と高い値段で売られる名簿もある。