妊娠分かり「アリバイ工作」も
「2012年に森さんと交際を始め、その翌年、森さんとの間に子どもができたが、流産した」
「2017年、母親と死別して以降、森さんとセックスすることは無くなった」
続く証拠調べの中で、A女被告(当時)が今回の事件前にも、赤ちゃんを自宅トイレに産み落としていたことが明かされた。
「2018年までの間に、マッチングアプリで知り合った男性との子どもを妊娠。3月下旬ごろに自宅の汲み取り式トイレで出産し、放置した」
検察官の示すスライド資料が、法廷のモニターに映し出される。そこには、一見して20人くらいの男性が、
避妊することなく、知り合った男性と性交渉を重ねていたというA女被告(当時)。その結果、2021年7月ごろ再び妊娠し、焦りを募らせる。
そこで、交際相手の森さんに性交渉を持ち掛けた。2人の子どもとして産み、育てようと企てたのだ。
「数年間『セックスレス』だったのに、突然『妊活しよう』と誘われて驚いたが、受け入れた」
森さんは供述調書で、当時の状況をこう振り返る。