宮城県内は24日も梅雨らしい天気となりましたが、この時季に見ごろになるのが「ニッコウキスゲ」です。宮城、秋田、岩手の3県にまたがる栗原市の栗駒山では、山吹色の花が咲き誇り訪れた人を癒しています。

野鳥のさえずりが響く栗駒山の中腹、標高およそ700mにある湿原・世界谷地(せかいやち)。

いま、梅雨の湿原に彩りを添えているのが、ユリ科の多年草ニッコウキスゲです。朝方に花を咲かせ夕方にはしぼんでしまう一日花です。

栗原市によりますと今年は今月10日ごろから咲き始めました。

5月下旬から6月上旬に続いた低温や日照不足の影響で、例年より1週間ほど開花が遅れていたものの、天候が回復した先週の半ば以降、一気に開花が進んでいます。

24日までに、全体の7割から8割程度まで咲きそろったということです。

訪れた人:
「これはびっくり。尾瀬沼も日光の戦場ヶ原も行ったが、とても比較にならない。雨が降ったおかげで洗われて、色が余計鮮やかになって、また一層いいと思った」
「今年すごい!ニッコウキスゲ!」
「久しぶりにニッコウキスゲの群生が見られた。天気を心配したが、見事に咲いている。もう身が洗わるような思い」


2世界谷地は、霧に包まれ小雨が降る梅雨らしい天気となり、山吹色の可憐な花々が訪れた人たちを和ませていました。

栗駒山に初夏の訪れを告げるニッコウキスゲは、今週末に見ごろのピークを迎え、7月上旬まで楽しめる見込みです。