若者版”ダボス会議”に長崎から2人の女子大学生が参加

各国の首脳や有識者など、各分野のリーダーが集まり世界の課題について話し合う「ダボス会議」になぞらえ、「ヤングダボス」とも呼ばれる「 One Young World」

今回、長崎から2人の女子大学生が参加しました。そのうちの一人が、大阪府出身で長崎大学医学部の松石歩結さんです。
長崎大学医学部1年 松石歩結さん:
「どうしても日本にいると、日本の文化をベースに考えてしまうことが多くなってくると思うので、いろんな文化を知って、いろんな習慣を知ることで、また新しい視点で何か物事を考えることができるかなと思います」

高校生のときに福島県を訪れ、原子力発電について学んだのをきっかけに原子力に関心をもった松石さん。
海外の若者たちの原子力に対する考え方を知るために、「 One Young World」に参加しました。
はじめは緊張した様子でしたが、次第に打ち解けて話ができるようになりました。

松石さん:
「原子力発電についてどう思いますか?」
イギリスからの参加者:
「原子力発電は何か起きたときに対策を取らないといけないもので、ゴミについても処分を考えないといけないものだと思う。クリーンエネルギーの1つとして便利であるとわかってはいるが、私が言えるのはこのぐらい…」
松石さん:
「日本でもそうですし、世界でもあまり原子力について考える機会っていうのが少ないと思うので、私自身も原子力について学ぶ必要があると思うし、どんどん原子力がどういうものなのかについて情報発信していくことも必要だなという風に感じました」

活水女子大学で教育について学んでいる松本海奈さんも長崎からの参加です。
松本さんが持参したのはスケッチブック。各国の参加者にそれぞれの「夢」と「平和」をイメージした絵をかいてもらい考え方の違いを知るためです。
活水女子大学国際文化学部4年生・松本海奈さん:
「100人いたら100通りの考え方があるというのを自分でも実感したい」

松本さん:
「あなたにとって”夢”とは何か書いてほしい。そしてあなたにとっての“平和”を描いてほしい」
参加者:
「世界ではいろいろなことがあっているが互いのことを知るのは難しい。このようなことが発展して、想像だけではない事実を知ることは、どうやって平和を繋げていくかという助けになるのではないか」

「文化や価値観、宗教など様々な背景を持つ人と接することで1つのテーマを多方向から見ることができる。それこそが問題の本質を見抜くことにつながる」と松本さんは考えています。
松本さん:
「私たち長崎の人は平和って聞いたら原爆が繋がるんですけど、そうじゃない。同じpeaceに対する考えでも絵が変わってくるのでそこが面白いなって」