「仏さまが助けてくれた」国宝も被害
一方、こちらは「高萩石材店」。所有する車9台のうち7台が水に浸かり、多くの機械が使えなくなりました。被害総額はおよそ7000万円と見込んでいます。
社長の妻・高萩光子さん「畳を全部はがして中の水を出して…臭いんですよ。」
浸水当時の映像です。あっという間に水が家の中にまで押し寄せ、家族は2階に垂直避難しました。

高萩石材店・高萩邦彦社長「(事業再開の)まだ見通しは立たないですね、未定です」
あれから2週間、被害状況は、さらに悪化していました。
高萩社長「変電設備が水没して機能しないんです。部品も入らなくて今は発電機でしのいでいます」
電気が使えないため、本格的な再開ができずにいます。
高萩社長「ここまで水が来てしまったので、このダイヤの刃で切るんです」
県内唯一の国宝建造物・白水阿弥陀堂。豪雨で広い範囲が水に浸かりました。

住職の赤土隆行さんが、当時の状況を語ってくれました。
白水阿弥陀堂 願成寺・赤土隆行住職「車ごと流されて、一時一瞬に流されてすぐ脱出して、すごい勢いで歩けないぐらい。よく自分自身でも助かったなと」
九死に一生を得た住職、朝になって阿弥陀堂を訪れました。
赤土住職「ここに来て被害状況を確認してがっかりでした。お堂が泥水で水浸し。(仏さまは)無事でした。それだけには感謝した。だから自分の命も仏さまが助けてくれたのかなと一瞬思いました」














