6月20日、沖縄地方では梅雨明けが発表され、関東や東北でも気温が上昇。東京では今年2度目、宮城県仙台市では今年初めての真夏日を記録。梅雨明け前にも関わらず、厳しい暑さが続いています。
気象予報士の森朗氏によると、今後梅雨前線が北上し、広い範囲で大雨のおそれが。一方で極端な暑さも予想されるため、このシーズンは大雨と熱中症の二つに注意が必要ということです。節電要請も出た中、エアコンはどう使えば良いのでしょうか?森氏が解説します。

■梅雨前線北上で…今年も心配される“災害級の大雨”




恵俊彰:
梅雨前線が北上してくる、とにかく雨も心配ですが、ひょっとしたら猛暑が予想されるという二つの心配事がありそうですよね。

気象予報士 森朗氏:
この時期はとにかく本当に、大雨が心配です。
5年前の2017年7月5、6日に起きた『平成29年7月九州北部豪雨』。亡くなった方が40人、行方不明の方が2人。大変な災害になりました。
翌年2018年は『平成30年7月豪雨』で、倉敷市の真備町の川が氾濫。51人の方が亡くなる大変な集中豪雨に。さらに西日本の広い範囲で被害がありました。
2020年の『令和2年7月豪雨』。熊本県人吉市で球磨川をはじめ、大河川の氾濫が相次ぐなど、雨が降る範囲が広くなり、降り方も激しくなっているというような傾向があります。
去年の2021年は、静岡県熱海市で土石流が発生しました。原因についてはいまだにいろいろと言われていますけれども、雨が引き金になったのは間違いない。
今年も、まさにこれから災害シーズンに突入という感じになると思います。

■梅雨前線の影響で中国・インドでも大雨災害


今年、大雨は日本だけではなく、梅雨前線がつながっている中国やインドでも大きな被害が出ています。



インドでは、6月18日、北東部のアッサム州で降り続いた雨により河川が氾濫。冠水・地滑りなどが発生し62人が死亡。
インドに隣接するバングラデシュでも大雨により街が冠水。落雷や土砂災害などにより死者も出ています。

また、中国・広東省では竜巻が発生。建物や車などが被害を受けました。
同じく広東省・韶関(ショウカン)市では、6月19日の24時間の降水量が292.5ミリとなり、過去最多を更新しました。

森氏:
インドではこの時期モンスーン、
雨季に入っていますので、元々雨が多い時期なんですけども、それにしてもですねいつもの年を上回るような大雨になっています。

恵俊彰:
この雨を降らせる雲が日本にもやってくる?

森氏:
日本にも繋がってるので、日本にかかってる梅雨前線もいつこんなに活発化するかわからない。