本さんが死去…“共に過ごした牧師と信徒ら”に見送られる

 取材班が初めてメダデ教会を訪れた3か月後の今年5月、教会では葬儀が執り行われていました。本誠二さんは85歳で静かに息を引き取りました。5年間、共に過ごした信徒らが別れを惜しみました。
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 (西田牧師)「ついでにカロナール入れたろうか、熱冷ますやつ。いらんか。もう死んだら熱冷まさんでいいか。なんで死んでんねん!」
 (信徒)「なに寝てんねん、起きやんかい」
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 教会に来るまでは身寄りもなく孤独な人生を送っていた本さん。大勢の信徒に見送られ、あたたかい最後となりました。
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 1週間後、西田さんは本さんの部屋を片付けに訪れていました。実は、本さんが亡くなる数か月前、西田さんが本さんの2人の子に病状を知らせたところ、教会に会いに来たといいます。しかし、そこで…

 (西田好子牧師)「めっちゃくちゃ暴れる本さんを知っていますやん。ほんで博打するのも知っているから。会いに来て『関わらないでください。死んでも知らせないでください。迷惑ばっかりかけられました。嫌い』ってはっきり言いました」

 その後、子どもが来ることはありませんでした。
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 これまでに亡くなった信徒らは教会の納骨堂で納められています。本さんの遺骨は来年8月末までに親族が引き取らなかった場合、ここで供養される予定です。