「リアルに考え始めたのが1年前ぐらいから」
小川キャスター:
ご自身の中で準備をされた期間っていうのはどのくらいですか。準備をどこから捉えるかっていうところもあると思うんですけれども、どのぐらいかかったっていう感覚がありますか。
與さん:
カミングアウト自体は、本当にLAに住み始めて7年半ぐらいですかね、もうちょっとで8年になるんですけれど。それからこっち(LA)にいても、1、2年ぐらいは自分でやっぱり受け入れることがまだできなくて。いろんなアメリカ人の友達や、本当にいろんな方に出会って、自分の考えが変わってきて、自分を受け入れるようになってから、「将来的には世間にカミングアウトすることも一つなのかな」って考え始めたのが5、6年前ですかね。
でも、そこからグループ(AAA)も本当にその時は忙しかったですし、もういろんなことがあったので、自分勝手にはできなかったっていうのがすごくあって。リアルに考え始めたのが本当に1年前ぐらいから、どうやっていけばいいのかなって。本当に会場を探して取って、手紙とかいろんなものを用意し始めたのが半年前とかですかね。
小川キャスター:
長い期間をかけて準備されて、そして、あのファンミーティングの場で公表されて。その前と後とで、ご自身の中での変化、周りの変化も合わせてですけれども、どんなところが変わったな、もしくは変わってないなというふうにお感じになりますか。

與さん:
自分の人生がもっと変わるかなって正直思ってたんですけれど、意外と変わらないというか。本当に家族、友人、スタッフ、もちろんファンの皆さんも本当にあたたかく受け入れてくれたので。そして、カミングアウトの後にすぐLAに戻ってきてしまって、まだ一度も日本に戻れていない状況なので、あんまり変わったっていう感じは、まだ実感はしてなくて。
「『僕のセクシュアリティをみんなが知ってる』って不思議な気持ち」
小川キャスター:
そうですか。
與さん:
けれど、本当に変わったなって思うところは、インスタグラムやツイッターとかで日本語だけじゃないメッセージが届きました。英語はもちろん、スペイン語もそうですし、韓国語や中国語から、本当にたくさんの方に「本当にありがとう」みたいな、いい言葉、メール、DMとかをいただいて、それを見て、「本当にやってよかったな」とは思いますね。
本当にすごく変わったなっていうところが自分的にもまだ慣れてないというか、まだ実感がないっていうのが正直あります。「ああ、僕のセクシュアリティをみんなが知ってるんだ」って、ふと思うと不思議な気持ちです。