川から基準の50倍以上検出、周辺農家に不安の声
―――懸念される健康への影響は、腎臓がんのリスク増加の可能性、幼児・胎児の成長低下、そして免疫力の低下、脂質異常症など様々な症状が指摘されているわけですね?
原田浩二・京大准教授「はい、こういったことが動物実験や人の健康調査からわかってきています。これはですね、摂取したからといって必ず皆さんがなるわけではないので、その点では集団全体のことで対策していく必要があるということですね」

―――京都府綾部市では、市内を流れる天野川の水から基準値の50倍以上のPFASの一種が検出されました。川の近くの井戸から引いた水を農業用水として使っている農家からは不安の声も聞かれます。先生はどう思われますか?
原田浩二・京大准教授「普段使っている農業用水や農地の土壌そのものにいまどういったPFASが含まれているのか、まずこのことを調べないと、その影響があるかどうかもわからないと思いますし、農家さんの不安もわかります。今回どういったところから発生しているのか。そして京都府は地下水の調査をこれからすると言っていますので、これがどこまで広がっているかによって、一時的なのか、もしくは継続的なのか、ということで非常に対応は変わるかと思います」
―――この川の水が希釈されて下流の方へ流れていくと思うが、このあたりはどう考えたらいいですか?
原田浩二・京大准教授「これまでにですね、京都府が調査した結果、毎年多くなっているようなものとかを見てもですね、この天野川そして犀川その下流の由良川等においては、いま暫定指針値を超えるような状態ではないということですね」














