人体への影響が懸念されている有機フッ素化合物。先月、兵庫県明石市の男女9人(13歳から76歳)の血液検査を行ったところ、3人は、健康被害のリスクが高まるとされるアメリカの基準値を超えたという。また、京都府綾部市の天野川からも先月、人体への影響が指摘されている2種類の物質(PFOS、PFOA)が国の基準値の最大50倍検出されたという。環境汚染物質と人の健康への影響が専門の京都大学の原田浩二准教授が解説する。
――PFAS(有機フッ素化合物)は、自然界に存在したものではなくて、1940年代以降にアメリカで開発されたもので、全部で4700種類以上があるということです。ずいぶん種類が多いですね。
原田浩二・京大准教授「これは1つの物質ではなくて、そういうグループをまとめた呼び方です」
―――体に良くないものもあれば、影響がないものもあるということですか?
原田浩二・京大准教授「その中でも、いま特にいくつかが健康に影響があるのではないかということで取り組みが進められているところです」
―――PFASというものは、水や油を弾く性質があり、実は生活に身近なものに使われています。例えば、防水スプレー、フライパン、ハンバーガーなどの包装紙、あとファンデーションやリップなど割と身近な化粧品にも使われているということです。ちょっと心配に思うかもしれませんが、現在使用している用品に、人体に影響を及ぼす物質(PFOS・PFOA)は含まれていないと、そう考えていいんですか。















