「仲の良かったおじいちゃんおばあちゃんは納骨堂に」
あれから20年以上が経ち、昂生さんは社会人になりました。一方で、入所者の平均年齢は86歳を超え、人数はわずか37人にまで減りました。

(三橋昂生さん)
「ぼくはこの島で小学校の6年間を過ごしていて、そのときおじいちゃん、おばあちゃんのように接していた方もどんどんとこの納骨堂に納められています」

(沢知恵さん)
「もうこの島は終わりゆく療養所ですけれども、療養所としての役割を終えても私はこのコンサートを続けたい」
「だって悔しいじゃないですか。ここが終わって最後の人が死んじゃったね。おしまいだねっていうふうに閉じていいと思っていないので。ここをいつまでも忘れない」


(沢知恵さん)
「ここがどういう場所だったかというのを伝え続ける使命が、私にはあります」