「ハンセン病への差別に通ずるものは、今でもある」
(三橋昂生さん)
「分からないということは、非常に怖い話だと思うんですけれども、ぼくらも最近そういったことを身近に経験したと思います」
「コロナになっていろんなことがわからない状態で、過剰に反応してしまう。ハンセン病に関してはかなりの部分がわかっていて直せる病気ですし、入所者からは感染はしない。正しい知識を広めていくことが大切だと言っておきたい」

(沢知恵さん)
「私自身も『コロナで人を差別する心を持ったこと』を正直に告白します。怖いという、わからないということは人を不安にして差別に向かわせます」
「ハンセン病ってこういうふうに、無らい県運動ってこういうふうに行われたんだなということが、まさにコロナで繰り返されて」

(三橋昂生さん)
「差別は今でもあると思いますね。それがゼロになることはたぶんないんじゃないですか。そういった気持ちとか見方をしたときって自分でわかると思うんです」
「そこを見るために一歩戻って、自分がどういう見方をしてるのか、ひと呼吸おいて考えるきっかけがあるといいのかな」

(沢知恵さん)
「ハンセン病の人たちの命、死が無駄にならないように。人をひとりひとり人間として接する、あつかう。だから私、喧嘩もします」

消えゆくもの、残りゆくものが交錯しながら大島の夏が過ぎていきます。