長野市出身で4年前、県内初の産後ドゥーラとなった竹内さん。
自身の子育てで経験した産後うつがきっかけでした。
28歳で第1子を授かり、頼る人もいない県外でひとりきりの子育てに奮闘。
なかなか寝付かない息子を前に、涙がただ流れてくる夜もあったといいます。
そのとき支えになったのが、家族以外との繋がりでした。

竹内さん:
「近くの小児科さんにいた助産師さんにすごく優しくしてもらって、気持ち的な面で支えてもらってそこから立ち直れた」
家庭を訪ねるだけでなく、孤立しがちな親子が外と繋がれる場を作りたい。
そんな思いで竹内さんが今年の春長野市にオープンさせたのが、子育てラウンジ「にことかぜ」です。
0歳から未就学児の親子が気軽に立ち寄り遊ぶことができる広場。

保育士や栄養士が常駐し、一時預かりや育児の相談にも対応していて、利用料は1時間1000円です。
20日には、セラピストを招いてママのためのマッサージを初めて開催しました。
母親が施術を受ける中、預けられた子どもは竹内さんの腕ですやすや。
子育てママにとっては至福の時間です。

参加者:
「子どもと接していると自分の体と向き合う時間がとれてリフレッシュできました」
「日中子どもと2人だけだと息が詰まっちゃうのでこういうところに来れると私も元気になれるし、そのおかげかこどもも元気になってお互いリフレッシュになっているのかなと思います」

県内では数人が開業を予定しているものの、現在活動している産後ドゥーラは竹内さんまだ1人。
需要の高まりとともに、首都圏では産後ドゥーラに対し利用料を助成する自治体が増えている一方、県内ではこうした自治体はありません。
竹内さんは、ラウンジでの活動を通して、訪問サポートについても広く知ってもらい、裾野が広がればと考えています。

竹内さん:
「お父さんお母さんが笑顔でにこにこしていると、お子さんはそれが一番幸せなんじゃないかなと、そのお子さんの笑顔で、お父さんお母さんも頑張れるいい循環になっていけるような隙間を助けてあげたいなというのが大きい」