竹内さんは、産前産後の母親を支援する専門家「産後ドゥーラ」です。
「ドゥーラ」とはギリシャ語で「女性を助ける経験豊かな人」の意味。

民間の団体が認定し、全国でおよそ500人が活動しています。
子どもの世話だけをするベビーシッターとは異なり、新生児のケアから料理・買い出し・掃除・子育ての相談まで、産前産後の親子の生活全般をサポート。

利用料は1時間2900円です。
武井さんは料理を任せた分の時間を、子どもとの遊びに充てました。
武井さん:
「3人目が一番、体の不調が多くて思うように動けなくて」
核家族化が進み、子どもと親の2人だけで過ごす時間が増える中、「誰かに頼りたい」「助けてほしい」と心のどこかで思っている母親は増えていると竹内さんは感じています。
竹内奈津紀さん:
「家族だけでなんとかしようとするとパンクしちゃうんですよね、大変だなというところを補うことができると、その時間を子どもとの時間に充てられて」
「そうやって子育てしてほしいなっていうのが一番」
15分ほどで、鶏肉の照り焼きとほうれん草のサラダが完成。
作り置きのおかずも作り、家事の負担を減らします。
2人きりの家の中に誰かが入ることだけで、親も子どもも気分が変わるといいます。

武井さん:
「子どもが増えると手が足りなくて余裕がなくなって、余裕がなくなると子どもにも強く当たってしまうので」
「行き詰っていると本当に苦しくて涙が止まらなくなったりするので、そういう時にちょっと違う人に来てもらうだけでも次の日楽になる」
「家族のためにも1人で頑張りすぎるのは良くないなと」
竹内さん:
「不安がひとつずつ消えていくと笑顔が増えていくと感じますね」
「親御さんも自分のことを大事に生きていただきたいという思いがとても強くありまして」