アートの聖地・直島で“空き家がない”

地方圏の住宅街が平均で0.1%上昇し、31年ぶりのプラスに。
そのプラスに転じた要因のひとつが瀬戸内海に浮かぶ香川県の直島です。
「アートの聖地」と呼ばれるこの島には、平日でも多くの外国人観光客が訪れますが、今ちょっとした異変が起きていました。
記者
「島の住宅地の中にあるこちらの空き家、直島町の空き家バンクに登録してあるのですがすでに売約済み。こちらの空き店舗と住宅が一つになった空き家もすでに売約済みです」

多くの離島で空き家の増加が問題となる中、直島では現在、購入できる物件がありません。
直島町 まちづくり観光課 前田浩一 課長
「今はもう物件がない状態。逆に物件を募集というか、探している状態で声掛けしたり」
香川県の市町別の住宅地で、地価が唯一上昇したのが直島町です。
Q.こちらは長いんですか?
川﨑菜美さん
「今年で8年目になります」
川﨑光絋さん
「直島一択で移住してきました」

この川﨑さん夫婦は、空き家バンクで約500万円で購入した土地に、カフェと宿泊施設を建てました。すでに3か月先まで予約は一杯。
また、島では空き家の物件がほとんど出ない中、現在約50人が新たな物件を待っている状態です。

移住したいという需要に対し、空き家という供給がないため地価が上昇する現象はしばらく続きそうです。














