土地取引の目安となる基準地価が発表されました。インバウンドへの期待で東京・浅草では地価が11.9%上昇。北海道では“半導体バブル”も…そして“アート”で知られる、あの島ではある“異変”が起きています。

東京・銀座で1平方メートルあたり4010万円

国土交通省が発表した「基準地価」。
最高価格は18年連続で東京・銀座の「明治屋銀座ビル」です。
1平方メートルあたり4010万円でした。

住宅地・商業地・工業地を合わせた全国平均は、7月1日時点で、去年より1%上がり、2年連続でプラスとなりました。東京の商業地で上昇率が高かったのは…

記者
「きょう(9月19日に)発表された全国の基準地価。東京では浅草が上昇率ベスト3を独占しました」

19日も外国人観光客の姿が多くみられた浅草。

メキシコから来た観光客
「浅草は、東京ですごく人気な観光地だから来ました。浅草に来ることは夢にまで見ました」

フランスから来た観光客
「前回、日本に来たのは2020年の3月でした」

観光地では、インバウンドが回復しつつあるようです。

浅草前川印傳 市原勇太さん
「コロナ禍と比べたら7・8割くらいは戻ってきてるかなってところはある。スタッフは日本人なんですけど、それ以外、日本語話せないんじゃないかくらい外国人が多かったりとか」

浅草では地価が11.9%上昇したほか、岐阜・高山市では9.8%上がるなど、観光地の復活が目立ちました。

次世代半導体の工場建設で地価30.7%上昇

一方、住宅地で上昇率が最も伸びたのは、北海道・千歳市です。

記者
「実はこの場所、全国でも地価の上昇率がナンバーワンの場所なんです」

静かな住宅街が広がるこの町になにがあったかというと…

2023年9月、次世代半導体「ラピダス」の工場建設が始まりました。
稼働すれば1000人規模の居住者が見込まれるとして、地価は30.7%上昇しました。