今回の選挙で最下位で当選した人の得票は1,769票ですが、2005年に長野市に合併した大岡地区の有権者数は766人。

地域を代表する議員がいないことで、過疎化対策など地元の課題を市政に反映させることが難しいという声もあります。


農業の女性:
「山間地を見捨てないで欲しいなと思いますね。(地元で擁立しようというのは?)人がいないからね、一番はそれですよ」

帰省中の大学生:
「みんな他の県に行っちゃったりとかが多いですね。なかなか政治に関わるというのは聞かないですね」

17日に行われた投開票。

現職はベテランの三井さんを含む3人が落選し、25人が当選。

新人は日本維新の会が初めて議席を獲得するなど、11人が当選しました。

女性の当選は過去最多タイの9人。

「信州・生活者ネットワークながの」の山崎裕子(ひろこ)さんは、政党や地域代表という形ではなく、市民運動の延長として立候補し初当選しました。

グループでは、議員のノウハウや情報を共有し、多選を防ぐため、2期8年で交代しながら、女性の代表を送り続けてきました。

初当選した山﨑裕子さん:
「議会に『自分たちの代理として議員を送る』という意識で動いているというところが、違うのではないかと思う。長野市全体のお金の流れなどもしっかり調べて、本当に必要なところに情報もお金も流れるようにしていけたらいいなと思っています」


長野市議選の投票率は、前回を2.99ポイント下回る過去最低の37.32%でした。

議会の活動が見えづらい一方で、年間1,600億円以上の予算を持つ長野市。

有権者の関心をどう高めていくのか、新たな市議会の大きな課題の一つです。