30haでコシヒカリやこしいぶき、酒米を栽培する大規模農家の高村さん。
およそ120トンのコシヒカリは、刈り取るのに20日ほどかかるといいます。
そのため、後半に刈る稲ほど“積算温度”は高くなり、米粒が割れるなど品質低下を招く恐れがあります。

【高村さん】
「いや~、ちょっと早すぎると思っていますが、品質を落としたら何もならないので、早め早めにやらないと…。情報得たらすぐ飛びつく」

すぐに家に戻り、こしいぶきなどの脱穀を早く終わらせなければ、コシヒカリの稲刈りに入ることもできません。

高村さんはJAみなみ魚沼と相談した翌日から稲刈りに入りました。

トラックの荷台に注がれる黄金色のコシヒカリは、例年より一週間ほど早く刈り取りが進んでいます。

【高村さん】
「刈り取りは本当はうれしくなくちゃいけないんですけどね。求めているのは一等米なもんでですね。今年の天候はちょっときつすぎる」

魚沼産コシヒカリは「一等で当然」…。
高品質なおコメを毎年作ってきた高村さんだからこそ、素直に喜べないものがありました。