全国に誇るブランド米。この夏の猛暑と水不足によってすでに等級の低下が見られていますが、この異常な夏に翻弄されつつも「うまい米」を作ろうとする農家に密着しました。

黄金色に実ったコシヒカリ。
新潟県南魚沼市では、一見すると今年も変わらない秋の景色が広がっています。

【高村良一さん】
「秋を迎えて普通の年なら非常にありがたいんですけど、今年は高温すぎて、品質がどうもイマイチ良くないという情報も流れていますし…」

コメ農家・高村良一さん(65歳)の心境は複雑でした。

高温と雨不足に悩まされた今年の夏。
新潟気象台の観測地点である南魚沼市塩沢で8月に雨が降ったのはたったの7日間、1か月の雨量は合わせて70.5mm。月平均の半分以下でした。
一方で、月平均の最高気温は魚沼産コシヒカリの産地で平年より軒並み4℃前後高い8月となりました。

高村さんが農業用水として使っている登川も“水不足”は否めません。