「今年はこのように、登川も渇水で水が何もないような状態になっています」

8月中旬から干上がってしまい、田んぼに十分な水を供給できなくなりました。

黄金色の田んぼの中には、灰色になった稲の姿も…

「水が一番必要な“出穂期”に水がなかったんで、このような状態になっています。スカスカ、スカスカです」

高村さんは水不足から稲を守るため、例年より肥料を多く与えるなどのできる対策は全てしましたが、それでも一部の稲が生育不足になってしまいました。

新潟県内では過去にも、このような猛暑による米への被害はありました。
2019年と2010年には、収穫前のフェーン現象などで1等米の比率がいずれも20%台になっています。

暑さに強いコシヒカリの新品種を研究している新潟大学農学部の三ツ井敏明教授も、今年は暑さに加えて水不足が生育に大きな打撃となったと指摘します。