「覚えていない」の説明に不信感… “真実少しでも明らかにしたい”と提訴

Aさん
「表向きは申し訳ありませんなどと言っているが、やっていることは真摯に向き合っているようには見えないですよね」
「誠意を持って対応してもらったとはとても思えないです」
“真実を少しでも明らかにしたい、そして動物愛護の機運向上につなげたい”と、Aさんと家族は提訴を決断。2020年11月に、慰謝料や葬儀関係費など約350万円の賠償を求め、大阪地裁に損賠訴訟を起こした。
トリマーだった男性は、提訴とほぼ同じ時期に廃業したが、裁判では事故原因について“トリミング台から前足を踏み外したことで犬の首が下がったと考えられる”という主張を展開。その上で、“獣医の治療にも問題があったのであり、自身の手に負えないと理解していたのであれば転院させるべきだった” “ハサミによる傷と犬の死には因果関係がない”と訴えた。