一方で…価格高騰により『盗難』『偽造』の問題も
その一方で、こんな問題が起きています。今年7月、静岡県内にあるホビーショップで、ポケカが100枚以上盗まれました。店内の防犯カメラを確認すると、入口を壊して店内に侵入する人物が一目散にポケカのショーケースに向かい、カードを次々とカバンに入れていきます。被害額は100万円(取引価格)相当に。同様の被害が全国で起きていて、逮捕者の中には「SNSのバイトに応募し、指示を受けてやった」と供述するものも。闇バイトの標的にもなっているのではと言われています。
なぜポケカがこうした犯罪の標的になるのか。背景にあるのは価格の高騰です。
(カードショップミント三宮店 毛利優介副店長)「(Q店で一番高いカードは?)今だと『ニンフィアVMAX』というカード。ポケモンの中でも結構人気なニンフィアというキャラクターのカードで、値段は今29万8000円で販売しております」
発売時の2021年5月は5枚で168円(税込み)だったものが、1枚で約30万円に。さらに…。
(毛利優介副店長)「こちらは、2018年頃に出していた買い取り表です。この中で、『シロナ』は一番高い6000円の買い取りなんですけど、今だと10万円にも達するくらいのカードになるかなと思います」
希少価値が高いカードはコレクターの標的になるため価格が高騰。それを受けて店ではショーケースに鍵をかけ、高額なカードはサンプルを展示し、本体は金庫などで保管しています。
その上、一部で偽造されたカードが確認されたことから店側の負担も増えているといいます。
(毛利優介副店長)「高額なカードと偽物は明確な見分け方がなくて、見分けるのに経験も必要になりますので、アルバイトスタッフは高いカードを扱うのが負担になってきているというのは聞いている」