「自民党案を丸呑みして、改革の骨組みを残そうとした」

細川護煕元総理:
「政治改革法案がみたび廃案になることがあれば、地位にこだわるものではない。国民生活はどうなるのか。自民党の河野総裁にもトップ会談を呼びかけたい。」
自らの進退をかけ、河野氏とのトップ会談に臨みました。

細川護煕元総理:
「僕はもうとにかくもう荒っぽいけど(自民党案を)丸飲みして、その骨組みだけは、とにかく確保しようと。あとでそれを修正して、直してもらうということでやるしかないなと思ったわけですね。」
松原:
「トップ会談で丸飲みするといったときは河野さんは」
細川:
「びっくりしたと思いますね」

「自民党案を丸呑みして、改革の骨組みを残そうとした」と話す細川氏。自民党に大幅に譲歩する「小選挙区300議席・比例200議席」で河野総裁と合意し法案は翌日、可決・成立しました。
当時の細川氏のメモには…「仮にこの土壇場の局面で政治改革法案が葬られることにならば、国民の政治不信、日本に対する国際信用の低下は極限に達すること疑いを入れず。党利党略を離れ、まさに救国のため大局的な知見からお互いに判断すべし。河野氏も同感の意を表す。」