「政権交代がまたありうるんじゃないか」

一方の河野氏も自民党が改革の賛成派と反対派に分裂するとの危機感を持って会談に臨んだことを、次のように明かしています。「雪の降る夜でしたが、私の方も全く背水の陣で、ここでまとまらなければもうダメだというギリギリのところでした。」

あれから30年。小選挙区と比例の議席配分が政府案通り、それぞれ250のままなら、「与野党の差は縮まっていただろう」と細川氏は話します。しかし、かつて民主党が政権を取ったように、今の制度でも政権交代は可能だと強調します。

細川護煕元総理:
「自公政権になってから、まだ10年ぐらいしか経ってないわけですよね。だから、ここで「この制度では政権交代は難しいんだ」っていうふうに考えるのはちょっと性急に過ぎると思いますね。」

「政権交代の仕組みは政治改革で作ったわけですから、問題はプレーヤーなんですね。明確なわかりやすい旗を掲げて、そういう人が出てくれば、政権交代がまたありうるんじゃないかと思います。」