「政権交代がないのは駄目」
細川護熙元総理大臣、85歳。絵画などの創作活動に取り組む都内のアトリエを訪ねました。今から30年前、自民党以外の8つの党派が連立政権を樹立。細川氏は、自民党の一党支配が続いた55年体制を終わらせました。

細川護煕元総理:
「やっぱり政権交代がないのは駄目だと思いますね。世の中が動いてくきっかけ、動機ってのは、政権交代ですから。私の場合でもいろんな、それまで戦後ずっとタブーとされてきたようなことを。例えば、歴史認識でもそうですし、米1粒たりとも入れないとか言ってるのをひっくり返しちゃうとか」
細川氏は、「先の大戦は侵略戦争だった」と歴代総理として初めて明言。コメの国内市場の部分開放にも踏み切るなど、自民党政権では向き合えなかった多くの課題に挑みました。中でも最優先としたのが…

細川護煕元総理:
「本年中に政治改革を断行することを、最優先の課題とさせて頂く」
「リクルート事件」や「金丸事件」など政治とカネの問題が相次ぐ中、金権政治に終止符を打つため「中選挙区制度」の見直しに乗り出したのです。
細川護煕元総理:
「昔、初めて選挙に出たときはそう(中選挙区制)だったんですけど酷いものでしたね。本当に。
松原:
「お金という意味ですか」
細川:
「暴力沙汰が起こったり。お金の飛ぶ規模も全然今と違うような状況でしたしね。」