LINEで友人らに「営業の練習相手になって」と連絡

 取材班は『1か月間モバイルプランナーをやっていた』という学生に話を聞くことができた。

 (元モバイルプランナーのAさん)
 「長期インターンの募集をしているサイトがいろいろあると思うんですけど、時給1200円以上みたいに書かれていて。自分の経験も積めるしお金ももらえるんだったら全然やるべきだろうなと思ってやったんですけど」
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 Aさんが申し込んだという業者Xの求人サイト。そこにはこんな言葉が踊っていた。

 【業者Xの求人サイトに書かれていた内容】
 『就活で無双しまくれ!』
 『就職実績日本一』
 『このインターンを経験しておけば心配はいりません』

 求人サイトには、インターン生として給料をもらいながら営業スキルを学ぶことができて、就職にも有利になるなどと記載されていた。しかし…。
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 (元モバイルプランナーのAさん)
 「『実は歩合制なんだよね、出来高制なんだよね』と言われて。『自分で顧客を獲得しないといけないので気合入れてやれよ』みたいに言われました。(Qノルマは何人?)1日に20人とかそれくらい。LINEの友達欄から電話をかけて『(営業の)練習相手になってくれないか』とか」

 Aさんは、LINEで友人らに“営業の練習”などと言って呼び出し、携帯電話の契約話を持ちかけていたという。

 (元モバイルプランナーのAさん)
 「人を巻き込んでいるような感じがして、快く来てくれた友達もいるんですけど、やっぱり怪しい怪しいと言う人もいたので、すごく申し訳ない気持ちがありました」

 Aさんはその後、良心の呵責に苛まれて、手を引いたという。