大学生の間で使われる言葉「ガクチカ」。“学生時代に力を入れたこと”の略語で主に就活生たちの間で使われている。しかし、新型コロナウイルスの流行で対面授業やサークル活動に制限がかかりコミュニケーションを磨く場を失ったことで、ガクチカに不安を抱く学生が多いという。そんな中で“就活に役立つなら…”という大学生の気持ちを利用して、携帯電話の契約を取り次ぐ『モバイルプランナー』という仕事に引き込もうとする企業が存在している。大学側も注意を促すモバイルプランナーの実態に迫った。

大学が注意喚起…『モバイルプランナー』とは?

 今年4月、立命館大学では入学したばかりの学生らに対して注意喚起を行っていた。

 (学生らに話す立命館大学・学生部の担当者)
 「友達商法と呼ばれる『モバイルプランナー』などがあります。聞いたことがあるよという人は?…ちょっとおられますね。結構今流行っています。残念ながら流行ってしまっています」

 大学生の中で流行っている『モバイルプランナー』とは一体何なのか。大学生たちに話を聞いた。

 (大学1年生)
 「(Qモバイルプランナーってご存じですか?)ご存じです。“携帯電話が安く買える”みたいなやつですよね。友達の友達の先輩がそういうことをしていて」
 (大学2年生)
 「『機種変できます』みたいな。マルチっぽいことやってるな…と」
 (大学4年生)
 「もうちょっと冷静に“ガクチカ”ってなんだろうって考えるきっかけになればいいかなと思います」

 「ガクチカ」は“学生時代に力を入れたこと”の略。取材によると、モバイルプランナーとは携帯電話を安く販売する人のことで、大学生自身がプランナーになり、SNSなどを通じて友人らに契約させているというのだ。