『ノアにだまされた女性』と『ノアに仕立てあげられた男性』会うことに

Aさんが住む青森県を訪れた男性。ノアを摘発するためにAさんと男性は会うことに。

(ノアに画像を悪用された男性)
「やっぱり許せないので、(ノアへの)刑事告訴は視野に入れています。Aさんから詳細を聞けたらと思っています」
被害額は1200万円。自分の写真がどう悪用されたのか。男性も「被害者の1人としてノアの摘発に協力したい」と話した。

ノアにだまされたAさんと、ノアに仕立てあげられた男性。もちろん2人は会ったことも話したこともない。
 (男性)「こんにちは。はじめまして」
(Aさん)「はじめまして」
 (男性)「神奈川県在住のノアではなく○○と申します」
 (記者)「もしよければ、ちょっとだけマスクをとってお顔を見せていただけますか」
 (男性)「はい。私でしたか?」
(Aさん)「そうですね。私が憧れていたそのものですね。ノアですね」
 (男性)「ノアではないです…。ノアというはどういう人なんですか?」
(Aさん)「カナダ人で、バツイチで子どもが1人いて、3年前に離婚をして…」
(男性)「僕が見た画像は3枚なんですけど、それだけなんですかね?」
(Aさん)「これって違いますよね?」
 (男性)「それは違いますね」
(Aさん)「そうですよね、筋肉の付き方が違うなと思ったんですよね」
 (男性)「すごいランダムなんですね。ほかの人の筋肉…」
1時間にも及ぶ面会の結果、ノアはほかの人物の写真も悪用していたことが分かった。

Aさんは本物のノアと会い、「今後はだまされない」と誓った。
(ノアに画像を悪用された男性)
「(Q会われていかがですか?)お互い話をすることができて、少しは嫌な気持ちが減ったんじゃないのかなと思います。ノアのLINEのアカウントもまだ存在しているみたいなので、そこから追跡できたらと思います」

コロナ禍で巧妙化する国際ロマンス詐欺。組織の多くが海外に拠点を置き、摘発は困難とされる。甘い誘いには乗らない。お金ありきの恋愛には必ず罠がある。