被害が急増している『国際ロマンス詐欺』。SNSなどで知り合った外国人男性が甘い言葉で女性を誘惑して金をだまし取るという手口だ。毎日放送の取材班は去年からこの問題を追い続けてきた。そして今回、カナダ人の“ノア”と名乗る男性は、ある日本人男性の写真を勝手に悪用して、女性をだましていたことがわかった。被害者の女性がその男性と接触した。

甘い言葉で女性から金をだまし取る『国際ロマンス詐欺』

去年10月に大阪弁護士会が開いた、SNSやアプリ等を経由した海外投資詐欺に関する相談会では、電話が鳴り響いていた。

(電話対応する弁護士)
「マッチングアプリということでしたけれども、そのサイト名は分かりますか?」
「200万円をコインチェックで」
「資金移動はどういった形でしたんですか?指示で…。スマホでこうやったら口座に移せるから、ということで指示が出るんですね」

SNSなどによる詐欺被害の相談。とりわけ女性の被害が深刻で、その手口は『国際ロマンス詐欺』というものだった。
取材班はこれまで国際ロマンス詐欺の実態を追い続けてきた。
去年8月には、マッチングアプリなどで知り合った屈強な外国人風の男が“マット”と名乗り、甘い言葉で恋愛感情を抱かせ、女性から金をだまし取る手口を取材した。
【マットから被害者に送られてきたメッセージ】
「あなたは私の白雪姫です。私たちは一緒に真っ赤なカーペットの上を歩きます」
「あなたがサボテンなら、私はあなたを抱きしめるためにすべての痛みに耐えることをいとわない」