《闇の人物”ナンバーツー”》

 これまで弁護側は冒頭陳述で、「青葉被告の人生をもてあそぶ『闇の人物』が、京アニと一体となって嫌がらせをしてきたため、その反撃として 事件を起こした」と主張しているが、きょう、被告本人から「闇の人物」に関する言及があった。

 青葉被告の説明によると、闇の人物とは「ナンバーツー」という人物で「ハリウッドやシリコンバレーに人脈があり闇の世界に生きる」人物だというのだが、青葉被告は強盗事件で服役していた刑務所で出会ったのだという。刑務官から「あの人がナンバーツー」と紹介を受けたといい、当時の印象を「何なんだろうと思った」と話した。

弁護人:「ナンバーツーに会ったことは?」
青葉被告:「一度だけチラッと見た。刑務所の中に紛れ込んでいた。」
弁護人:「どんな人?」
青葉被告:「刑務官に『あの人がナンバーツーです』と。」
弁護人:「どんなことしていたの?ナンバーツーは。」
青葉被告:「ナンバーツーが歩いてきて、刑務官に『よろしくお願いします』と頭を下げていた」

ただ、弁護側が主張していた犯行動機につながる話は出ず、「ナンバーツー」が青葉被告にどのような影響を与えたかなどについては分からないままだ。