しかし開業から9か月後、ホテル側から月額3500万円の賃料などが支払われなくなったのです。その理由についてホテルの代表は次のように話します。

 (ホテルの代表)
 「エレベーターの音がゴーっと異常音が出ている。こういうことが発見されました。大きく言いたいのはエレベーターの問題は大家さんの責任であると。決してテナント側の責任ではない」

 エレベーターの騒音対策で約4億円の追加工事がかかり賃料の支払いが滞ったと主張。大阪府は、ホテル側が支払いに応じなかったことから、2020年7月に契約を解除しました。その後、府は賃料の支払いと退去を求めて提訴しましたが、ホテルは運営を続けていて、損害金も合わせると未払いは約20億円にまで膨れ上がっています。

 ホテル側は“エレベーターの騒音が事前にわかっていれば入居しなかった”と話します。

 (ホテルの代表)
 「大阪経済発展のためにベイエリアの発展が非常に大事ということで、ある意味(大阪府に入居を)説得された」
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 また賃料についても、大阪府などと当初結んだ覚書に賃料の変更や免除の検討などが記されていた、と主張します。

 (ホテルの代表)
 「それぞれが協力し合いしながらホテルの継続運営をしていこうと」