――藤島ジュリー景子前社長の辞任と今後について。社長は辞任したが、被害者への補償を責任を持って全うするため、当面の間代表取締役としてとどまると。記者からは「ジュリー氏が100%所有しているジャニーズ事務所の株はどうなるんですか」との指摘もありました。ジュリー氏はこれに関して、「今の時点では私が100%持っていることが補償について進めやすいと考えている。新経営体制の皆さんと協議をしていきたい」と話しています。
中村竜太郎氏: 様々な立ち位置、様々な見方っていうのがあると思うんですよね。今回留任するということで、ジャニーズ事務所は変わらないんじゃないか、という意見も当然あると思います。しかしながら、被害者に対して向き合って、謝罪と救済をする、それを具体的に進めていく役割を果たす意味では、ジュリー氏の留任はそれでありなのかなと思います。一番傷ついていらっしゃるのは、当時小学生、中学生であった当事者、数百人規模と言われる被害者の方、まだ名乗りを上げてない方です。もう一度向き合って、一体どんなことがあったのかということを、把握しながら、彼らに対して、補償を速やかにやってほしいなというふうに思います。今回経営陣を刷新したということで、これまでの課題に向き合っていく、皆さんに注視されながら、ガラス張りの形でちゃんと進めていくのが最善じゃないかなと私は思っています。
小宮一慶氏: 性加害自体も非常に良くないことなんですけど、それが隠蔽されて続いていたっていうのが、私はすごく大きな問題だと思うんです。その体質を変えられるか、会見では見張ってくれる存在、チーフコンプライアンスオフィサーという言葉が出ていたんだけど、それで本当に変わるのかなっていうのは、ちょっと疑問があるんです。親族の方も取締役で残るし、近い人が社長やるわけです。社名の問題もタレントさんたちは愛着あると思うんだけど、やっぱり根本から変えるんだ、変わったんだ、っていうことを見せないと、スポンサーなども躊躇する部分があるんじゃないかなって私は感じています。














