――会見の中で、東山さんは「暴露本、有罪判決もあり、噂は認識していた。ただ、あくまで噂だと信じていた。喜多川氏、藤島氏を父・母のような思いで感じていたので、あって欲しくないと感じていた」と話しました。そして井ノ原快彦さんは、「入社したとき噂はあった、おかしいんじゃないかと言えなかったことは後悔しているが、言い訳になるかもしれないが、何だか得体の知れない、触れてはいけないもの」という空気はあったと話しています。

中村竜太郎氏: 会見を拝見しまして井ノ原さんの言葉は、とても素直に伝わってきた印象、自分の言葉でお話をされて、嘘偽りはないんじゃないかなっていう気がしました。と同時にジュニアを育成する立場として、子どもたちに対してケアをしていかなければいけないという、そういう意思も感じられました。

――新たに社長就任する東山紀之さん。中村さんによりますと、「幼少期は貧しくて苦労された、そして渋谷の交差点でジャニー氏本人にスカウトされた、事務所内では年が近い人たちと親交が深いが、後輩の面倒見も非常に良い」と、そして、「社長就任の決め手として、タレントをまとめられる存在だ」と。

中村竜太郎氏: そうですね。東山さんは仕事に対してストイックな方で、ご苦労もされています、人の気持ちがわかる、そしてジャニーズのタレントの中で最年長という意味でも象徴的な存在だと言えると思うんですね。やはり残っているジャニーズ事務所のタレントにとっては、今一番の難局においてやはり不安を抱えてしまう。その中で気持ちをわかって、ひとまとめにできるのは、やはり東山さんしかいないのでは、ということで、元々はプロ経営者を連れて来た方がいいんじゃないかとか、そんな意見もあったんですが、最終的には東山さんが新社長に就任するという形になりました。