――その点に関して、我々マスメディアもどうして報じてこなかったのかというところを大いに反省しなければなりません。そしてこの会見について、小宮さんは経営コンサルタントという目線でここまでの印象はいかがでしょう。

小宮一慶氏: 今日の会見はギリギリのタイミングで行われたと思うんです。調査委員会から報告書が出て、それに応えないといけないということもあるし、タレントさんも動揺してるだろうし、スポンサーもジャニーズのタレントさんたちは知名度が高く好感度も高いので使いたい。でも国際的に非常に問題になっているジャニーズという器の中で、どう対応していけばいいかっていう難しい問題を抱えてて、それに対して答えようとしてたということだけど、結論的に言えば、真摯に対応しようとはしてるけど、ある意味嵐が過ぎるのをちょっと待ってるような感じかという印象を私は受けました。

――ジャーナリストの立岩さんは、印象をどのように受けましたか。

立岩陽一郎氏: この問題はメディア全体の問題だと思ってるし、私もその中村さんたちがキャンペーンしたときにNHKの記者だったわけですけど、ほとんど、その問題を取材するという意識もなかったです。それだけメディア全体にそういう雰囲気があったという私も反省もあります。いろんな批判はあるけれども、私は東山さんが社長になるっていうのは、それぐらいしか、再生の道はないかな、っていう意識はあったんで、そういう意味では新しい方向に行ってくれるのかなという期待はあります。