仙台医療圏の4病院再編構想とは

村井知事が掲げる「4病院再編構想」は、4つある病院を2か所に再編する計画のことです。村井知事は、2021年の宮城県知事選挙でこの再編構想を公約に掲げて5回目の当選を果たしました。4つの病院は、「仙台赤十字病院」「東北労災病院」「県立がんセンター」「県立精神医療センター」で、いずれも仙台市とその周辺に立地しています。具体的には以下のようなものです。

「仙台赤十字病院」(仙台市)と「県立がんセンター」(名取市)、この2病院を統合し新病院を「名取市」に建設。

「東北労災病院」(仙台市)と「県立精神医療センター」(名取市)、この2病院を併設し新病院を「富谷市」に建設。

「名取市」と「富谷市」は、それぞれ仙台市の南と北に隣接しているベッドタウンです。若い世代を中心に人口が増える中、救急医療や妊娠・出産の医療態勢の弱さが指摘されていました。

一方、県の説明によれば、仙台市内には大きな病院が集中しているため競合によって経営が圧迫されているといいます。