精神医療センター移転問題で大荒れの審議会
そんな中、8月31日夜に県庁で開かれたのが県の精神医療や福祉について話し合う「県精神保健福祉審議会」でした。以前より県立精神医療センターの移転に懐疑的な声が出ていました。

審議会は、予想通り冒頭から厳しい意見が相次ぎました。「私が公約に掲げた政策ですし…」と村井知事が説明したのに対し「政治の場ではないので公約の話はしないでほしい」と委員が指摘したところ、村井知事はこう語気を強めました。
宮城県 村井嘉浩知事:
「公約のことは何回も言わせていただきます。(選挙で)県民に対し約束した。賛成の私と反対の候補者とが対立して、マスコミも連日報道してそれで私が当選した以上、絶対に実現できなければ辞めなければいけないと思っています。最終的に、だめになったらそれぐらいの責任をとるつもりでやっているわけですよ」
また、最後には「私の考えに変わりはない。私を止められるのは県議会だけだ」と語りました。
この審議会は、知事から任命を受けた有識者が、県の施策について検討し意見やアドバイスを伝える場です。意見をもらう立場の知事が「できなければ辞める。私を止めることはできない」と気色ばむ光景は「逆切れ」のような印象を持ちました。