西武池袋「全館休業」 なぜストライキ回避できず?

今回、なぜストライキは回避できなかったのでしょうか?

親会社のセブン&アイは2022年11月、低迷の続く「そごう・西武」をファンドへ売却する方針を決定。

しかし、組合や地元などからの理解が得られず、売却期限を2度延期。

混乱が続き、セブン&アイは、売却価格の引き下げなどマイナスの影響がこれ以上広がるのを食い止めたい狙いがありました。

一方、組合側は・・・

そごう・西武労働組合 寺岡泰博 委員長
「一縷の望みも含めて、29日の夜と30日朝、井阪社長とは個別に少し会話をして、そこで何か改善することがあればスト回避の可能性も少しあるかなとお互い話し合ったんですが、それも結局かなわなかった。少し残念」

組合側は売却された場合の百貨店の“事業継続”や“雇用の維持”への懸念が解消できないとして、ストライキを決めました。

セブン&アイは31日臨時取締役会を開き、売却を正式に決定する決議を行う方針です。