■第106回日本選手権・最終日(12日 大阪・ヤンマースタジアム長居)

7月の世界陸上オレゴンの代表選考を兼ねた日本選手権は大会最終日が行われ、女子800m決勝に田中希実(22・豊田自動織機)が出場した。

田中は後方からレースを進めたが2周目に入ると徐々に前に出て2番手へ。ラスト200mからギアを上げ、前をいく塩見綾乃(22・岩谷産業)を追い上げたが及ばず、2分04秒51で2位だった。

予選のレース後、田中は「800mは(標準記録突破が難しいので)、世界ランキングのポイントでもう少し上に行かないと世界陸上の権利に引っかかりません。予選の走りから決勝をどう走るか相談して、800m代表の権利を最後まで狙って行きます。800mをどう走るか決めた後に5000mの走り方も決めていく」と話していた。

田中はこのレースの約70分後、5000m決勝に出場。ラスト1周で驚異のスパートをみせ、15分05秒61のタイムで2大会ぶりの優勝。今大会2冠で、1500mに続き世界陸上代表に内定した。

【陸上・日本選手権 女子800m決勝】
1位 塩見綾乃(22・岩谷産業)2分04秒24
2位 田中希実(22・豊田自動織機)2分04秒51
3位 樫原沙紀(筑波大3年)2分06秒37