■第106回日本選手権・最終日(12日 大阪・ヤンマースタジアム長居)

7月の世界陸上オレゴンの代表選考を兼ねた日本選手権・最終日が12日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子走幅跳決勝で橋岡優輝(23・富士通)が2回目に8m27の跳躍を見せ、世界陸上の参加標準記録(8m22)を突破。2連覇を果たし、世界陸上の代表に内定した。

橋岡は1回目の跳躍でタイミングが合わず、踏みきりラインを踏んでしまいファール。しかし2回目の跳躍は抜群のタイミングで踏みきると8m27をマークし、この時点で首位に立った。その後、3回目と4回目をパスしたが5回目に再びフィールドに登場。風の状態を待ちながら時間ギリギリで助走をスタートさせた。滞空時間の長い跳躍は8mを余裕で越えた。記録は8m21。8m越えを2本そろえ、2年連続5度目の優勝を果たした。

8m40の日本記録を持つ城山正太郎(27・ゼンリン)は、6回目で7m98の跳躍を見せたが参加標準記録を突破することが出来ず4位。橋岡とともに東京五輪代表の津波響樹(24・大塚製薬)は2位に入るも8m07で参加標準をクリアすることが出来なかった。

東京五輪では6位入賞を果たし、銅メダルまで11cm差という健闘を見せた橋岡は、4月に行われた競技会で左足首を痛めた。3位に入った木南記念(4月30日)は「足首的にこれ以上やったら日本選手権に響く形になってしまう。その時点でやめました」と今回の日本選手権を見据え、2回の試技で競技を中止した。5月のゴールデングランプリも欠場していた。

【陸上・日本選手権 男子走幅跳】
1位 橋岡優輝(23・富士通)8m27
2位 津波響樹(24・大塚製薬)8m07
3位 松本 彗佑(22・極東油業)8m07
4位 城山正太郎(27・ゼンリン)7m98