大分県内の新型コロナの感染者数は6月下旬以降、「注意報レベル」が続いています。新学期が始まり、人との接触も増えていく中、今後の見通しについて専門家に聞きました。

8月20日までの1週間に県内58の医療機関で確認された新型コロナの平均感染者数は19.57人。2週連続で前の週を下回ったものの10歳未満の感染が目立ち「注意報レベル」が続いています。

現状について大分大学医学部の西園教授は次のように分析します。

(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「お盆前までは減ってきていたので、その流れを受けたデータで減ってきていると言っていい。その後のお盆の動き、接触の増加などがあった結果は来週以降を見てみないとわからない」

気になるのは「今後」の感染動向。特に子どもたちは25日から新学期がスタートするなど、人と接触する機会が多くなります。

(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「オミクロン株のXBB1がほとんどだが、これが大きく変わらなければ、おそらくこのままの状況で小さな波を経験しながら推移していくのでは」

予防としては引き続き、手洗い・換気・場面に応じたマスク着用が基本。さらに、西園教授は感染リスクの高い人への配慮を忘れないでほしいと話します。

(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「抵抗力、免疫力が落ちている人にとっては脅威の病気。そういった人に感染を広げないような注意は今まで通り必要」