「福島をフラットに伝える橋渡しに」

2013年、コント日本一を決める大会「キング・オブ・コント」(TBS系)で初の決勝進出。さらに深夜の冠レギュラーラジオ番組が始まり、人気に火がついた。今年上半期のテレビ番組の出演数は200本以上。多忙を極めるが、福島に関わる仕事は積極的に受けている。

「復興が行き届いたわけではないし、心が傷ついている方もいる。少しでも手助けできる部分があれば、何らかの形でずっと貢献していきたいですね。福島には被災地としての面だけでなく、もっと見てほしいもの、食べてほしいものがたくさんあります。ポジティブなところをフラットに全国に伝える、そんな橋渡しの一翼を担えればと思っています」

「備えを見直すきっかけに」

震災の経験から、水などの防災グッズを常備し、自宅の家具には転倒防止用のゴムを取り付けている、という平子さん。ただ、番組の出演を通じて、気付いたことがある。

「みんなどこかで備えているつもり、知識を得たつもりになっている。僕もその一人だったと再認識させられました。消火器の使い方とか、実際に行動する時の基本の基も知らなかったのか、と。備えが足りることはない、過剰なくらいが一番いいことです。番組が、自分の備えを見つめ直すきっかけになれば、と思います」